珈琲きゃろっとの通販コーヒー豆を飲んでみた
珈琲きゃろっとは北海道のコーヒー通販店である。
いちばんの売りはオリジナルの焙煎機。
豆それぞれの性質にあわせて焙煎方法をかえている。
店内工房で焙煎したコーヒー豆を、
新鮮なまま全国発送している。
じっさいに飲んでみて感じた感想は、
・・・後味がすごくいい・・・
口の中に良い香りが残る。
店長がもともとコーヒー嫌いだった、とのエピソードが
きゃろっとのコーヒーを飲むと納得できる。
いや味のないコーヒーである
お試しセットに入っているのは２種類
（定期購入申し込みでさらに１種類おまけつき）。
１，グアテマラ（標準的）
２，コスタリカ（あっさり）
３，マンデリン（濃い、だけど後味はあっさり）
グアテマラ
キャロットの人気商品。
一番ファンが多いという。
豆の色味はふつう。
写真では黒っぽくなってしまったが、実際はもう少し明るい色だ。
粒の形はきれいだが、サイズはばらつきがある。
９ミリから１３ミリくらいか。
味は、滑らか。
香りはしっかりあるが、とげがない。
コーヒーを飲んだあとマスクをすると
自分の息のにおいが気になるのだが、
このコーヒーでは後味が良い香りになる。
家族にグアテマラを試飲させてみた。
「あっさりだね」「マイルドカルディみたい」
いやマイルドカルディよりずっとマイルドだと思う。
ただし言いたいことはわかる。
バランスがいい。
コスタリカ
いちばんおすすめ。
コーヒー嫌いの人もこのコスタリカなら美味しく飲めるかもしれない。
「中煎り」と表記してあるが、「浅煎り」よりに感じられた。
いわゆるコーヒーらしい味やとはちがう良い香りがする。
酸味と甘味があるが、それが心地よい。
コーヒーっぽくない。
「きゃろっと式」淹れ方が効果を発揮する豆である。
豆岳珈琲とおなじ方向性を感じた。
女性向き、繊細な人向き。
家族にも「おいしい」と好評だった。
（おそらく家族はコーヒーが嫌いなのだ）
それでもおいしく飲めるのが珈琲きゃろっとのコスタリカである。
マンデリン
袋を開けてみると豆は小粒で黒い。
表面が油で光っている。
見るからに深いりのコーヒーである。
粒の大きさがきれいにそろっている。
コーヒーミルで挽いてみると手応えが軽い。
スムーズに豆が砕かれていく。
豆の水分がよほど少ないのだろう。
ドリップする時に豆がよく膨らむ。
「豆が膨らまない」と悩んでいる人は、
真っ先にマンデリン深煎を開けたらいい。
ビジュアルで楽しませてくれる。
味は意外なくらいしっかりしている。
コスタリカとは正反対なコーヒーだ。
セブン・イレブンのホットコーヒーっぽい。
もちろんセブンより高級感があるけど方向性は一緒だ。
香りと味が強くて重い。
ただし珈琲きゃろっとのマンデリンは、セブンと後味がちがう。
飲んだ後の口の中が心地よい。
後味のよさは３種とも共通する特徴である。
家族に感想をきいてみる。
「濃いね」
それだけ？
いやもっとなんかあるだろう。
ツッコんでみた。
「でも軽いよね？」
「そうかも」
もうお前には飲まさん。
マンデリンには一つ欠点がある。
うんこがめっちゃ臭くなった。
鼻を刺すようなにおいだ。
予想外のはげしさで当惑する。
私の体との相性のせいかもしれないが、飲んだ後は気をつけたほうがいい。
淹れ方に工夫が必要
珈琲きゃろっとで注文すると、豆と一緒にマニュアルが送られてくる。
コーヒーを湯でうすめろという・・・。
少しかわった抽出方法である。
ようするに「出しすぎない」のがコツらしい。
いったんマニュアルどおりやってみたが違う気がする。
湯の温度を低めに、豆を蒸らした後の抽出時間を短めに調整。
今なら珈琲きゃろっとの想定している味をなんとか出せていると思う。
珈琲きゃろっとの味
珈琲きゃろっとのお試しセットを飲んでみた。
コスタリカとマンデリンは正反対と言っていいくらいの違いがあるが、
どちらも後味が良いのが共通している。
酸っぱさやえぐみがいっさい口に残らない。
「コーヒーはある程度くさいもの、それがいいんだ」
と今まで思っていたので新たな発見だった。